近年の電源システムでは蓄電池の導入等により多電源化が進むと共にシステム内で用いられる電力変換器の数は増加しており、システムは複雑化・大型化する傾向にある。本研究では、1つの変換器で複数電源の同時制御が可能であり、且つ、小型・高電力密度化を実現可能なスイッチトキャパシタコンバータ(SCC)を起源としたマルチポートコンバータの開発を行った。SC-MPCはSCCと直列共振型インバータとPWMコンバータの3つの電力変換回路をスイッチを共有させつつ統合することにより導出される。太陽光発電システム用途を想定した150 Wの試作器を用いた実機検証の結果、複数の入出力の独立制御が可能であることが示された。
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