本研究では、LCフィルタレス、PWM制御不要の単相13レベルインバータの高効率化と波形歪みの低減法を検討し、パワーコンディショナへの適用を試みた。まずは、パルス幅の最適化により、デッドタイムの増減によって出力電圧が影響されないことが確認された。また、出力電圧のフィードバック制御を導入し、階段状の出力電圧波形から実効値を算出して、一定に制御する方式を提案した。この制御により、電圧変動率は1%以下に抑えられた。 以上の結果より、波形歪みは3.1%に低減され、98.1%の効率が確認された。パワーコンディショナの自立運転時の動作が本回路によって実現可能であることが確認された。
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