本研究課題では、金属熱処理加工(焼き入れ、焼き戻しなど)を目的とする誘導加熱電源への応用を主目的とした高周波共振形電力変換装置に取り組んだ。3カ年の研究期間中に4種の新回路方式を開発し、その有効性を実機試験により検証した。まず、時分割高周波インバータを開発した。続いて、共振インダクタレス・時分割高周波インバータを2方式あらたに開発した。実験の結果、95%超の高効率の達成を確認した。 さらに、商用周波から高周波を直接生成するシングルステージAC-AC変換器を開発した。少ない電力変換段数により97%超の高効率性と、電源電圧センサ類の除去により低コスト高信頼性の実現に成功した。
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