新しい事業価値評価法として、期待効用理論に基づくUNPV法を提案し、これまで火力発電事業に適用し検証を行っている。本研究では、自然環境に出力が左右されリスクの大きい太陽光発電や風力発電事業をUNPV法で効用関数を指数関数としたRSVM(リスク鋭感的価値尺度)により評価し、本手法の有効性を検証する。 一方で、供給信頼度は、一般に、故障等の確率分布に対する期待値で評価される。RSVMは、確率頻度分布に対する効用関数によるリスクの重みづけを行うところに本質がある。したがって、RSVMを供給信頼度指標として用いることで、新たな供給信頼度指標が提案できることに気付き、簡単な離島系統での検証を試みた。
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