ステッピングモータの3次元磁気モデルでの有限要素解析を行い静的な状態でのトルク解析を行い、磁気モデルの評価を行った後、駆動系解析ソフトとの練成解析モデルから動特性の解析を行った。電流制御系はPWMで構成されるためスイッチングデバイスのダイオードのみを考慮することで高速にシミュレーションできる手法を開発した。実機との比較検証をするためナショナルインスツルメント社製LabVewによる計測システムとリアルタイム状態測定を行うため、FPGAで構成されたシステムを構築中である。駆動は1chipマイコンで構成し主回路は2相フルブリッジ内の状態変数がすべてリアルタイムで計測可能であることから、インバータの電圧・電流をデジタル量で計測可能な装置を構築中である。 PMモータの練成モデルから発展させて3次元磁気回路を考慮したステッピングモータと駆動回路を連携した解析手法を構築することを目標として、ステッピングモータの電流波形を考慮したトルク発生式を導出した。また、駆動のダイナミックスを測定する計測装置を開発し、精密な動特性を測定し解析結果との差異からステッピングモータがオープンループ駆動されている際の負荷角の変動を測定する装置を開発した。これにより、ステッピングモータの不安定現象を解析モデルからのシミュレーションと実験結果が詳細に比較できるようになった。
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