期間延長を行った本年度は,国際会議参加と投稿中論文の査読結果に伴う修正稿の作成と再投稿を行った。国際会議として2018年6月にイタリア,アマルフィで開催されたSPEEDAM2018 にてポスター発表を行った。内容は,埋込磁石同期モータに対するセンサレスサーボ適用時における低騒音化技術に関するものであり,多くの参加者と深い議論が行えた。また,この際における議論の結果を投稿中論文に反映させて再投稿したところ採録の結果となり,IET Electric Power Applications に掲載された。なお,本研究に参画した学生が電気学会より研究会発表における優秀論文発表賞(モータドライブ研究会,本部表彰)を受賞した。 研究期間全体の成果としては,当初の計画通り,1.位置推定の高速化,2.位置制御系における適応学習機能の追加 を実現した。さらには,低騒音化に関する研究を進め,1,2の性能を維持しつつ,可聴音の音圧レベル低減を可能とした。
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