リチウムイオンキャパシタを用いた電気エネルギー蓄電システム実現のために、緩やかにキャパシタを充電する断熱充電回路を設計した。この回路では、マイクロプロセッサを用いて、スイッチングトランジスタのデューティ比をデジタル的に制御した。充電効率は、電源の行った仕事とキャパシタの電気エネルギーの増加分の比として求められる。電源の行った仕事は、電源から流れ出た電荷量と電源電圧の積により求められる。実験から、充電時においても放電時においても、効率は95.5%となることが明らかとなった。充放電の1サイクルでは、91.2%の効率となる。この値は電気エネルギー蓄電システムを実現する上で良好な値である。
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