新たな静電気対策試験法の提案を目指し,放電チャネルにおける電圧・電流・抵抗値をnsオーダの時間領域で実測して火花放電の放電メカニズムを詳しく解明することを試みた。本研究では火花電流と火花電圧を実験的に測定できる装置を開発し,その測定結果から,火花抵抗の時間的な変化を実験的に求められるようにした。実験では充電電圧を500Vおよび4000Vとし,その結果を,これまで提唱されている2つの火花抵抗則と比較した。結果より,現時点では500 Vの充電電圧においてはToepler則の方が,一報,4000 VにおいてはRompe-Weizel則の方が測定波形により一致することが明らかとなった。
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