研究課題
基盤研究(C)
多数の素線からなる超伝導導体を用いて製作した大型超伝導コイルの自己磁場測定を行った。その結果、超伝導コイル内において、最長で数百秒程の時定数を有する遮蔽電流が発生していることを確認した。また、そのような遮蔽電流が発生する原因は、導体端部の電流経路が関係していることを明らかにした。更に、遮蔽電流によって生じる超伝導導体内での不均一な電流分布と熱的安定性の関係を、数値解析によって明らかにした。
超伝導工学
次世代の発電として期待される磁場閉じ込め型核融合発電では、発電炉の中核機器として大型超伝導コイルが使用される。本研究では、大型超伝導コイルの開発を進める過程で重要となる実験データを収集することができた。更に、超伝導コイルに使用する超伝導導体の性能を評価するための解析コードを開発することができた。