Cu_2ZnSnS_4(CZTS)太陽電池では欠陥がポテンシャル搖動を引き起こし,効率低下の原因となる可能性が指摘されている.本申請では組成比を変化させたCZTSの発光を分析することで,ポテンシャル搖動量を低減する方法を模索し,効率改善を図ることを目的とした.さまざまな組成比をもつCZTSの発光スペクトルからポテンシャル搖動を求めた結果,Cuを減らすことによりポテンシャル搖動を低減できることが分かった.また,試料成長温度によりポテンシャル搖動量は大きく変化しないこと,発光スペクトルの観測からもポストアニールによりポテンシャル搖動量の低減を確認することができた.
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