様々な有機分子で表面修飾されたシリコン(Si)ナノ粒子を作製し、多孔質Si膜形成に適したSiナノ粒子インクを作製した。塗布形成された多孔質Si膜は半導体領域の電気伝導度を示し、ガスセンサー材料として使用できることを示した。特に、酸化性ガスでは酸素と二酸化炭素、還元性ガスでは一酸化炭素で、電気伝導性の変化が見られ、それらのガスが取り除かれれば、電気伝導度は元の値に戻った。また、塗布膜にバンドギャップエネルギーの二倍以上の光子エネルギーの光を照射すると、膜の電気伝導度が大きく上昇するという、ナノSi特有の光伝導性を確認した。
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