研究成果の概要 |
本研究は「細孔エンジニアリング」の有効性の実証を目的とする. 本手法は(i)添加溶媒の種類,(ii)細孔サイズ, (iii)細孔壁の性質を通じてメモリ特性を制御するものである. 特に, 金属酸化物多孔体CBRAMにおいて, 添加溶媒の極性やpHがメモリ効果に決定的な影響を及ぼすことを明らかにした. 本研究にてCBRAMの性能を向上させる添加溶媒が多数開発された. 例えば, Cu2+やAg+を含有させたイオン液体を添加することで, 書き換え回数(SE)の著しい向上が実現した. 溶媒和イオン液体の添加により, Cu2+の陰極への接近を容易にし, SEに加えてスイッチング電圧の低下も実現した.
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