複数の金属柱からなる単位セルを六法格子状に並べて負屈折率媒質を構成しレンズを製作した.このレンズのリフォーカス点における結像分布は回折限界の分布と比べて広がりが74%程度に抑えられていた.最終年度作成の1/6の媒質では位相分布は歪んでいるが分布は小さくなった.伝搬波によるリフォーカス点への収束効果は下がったものの小型セルにしたことでエバネセント波による効果がそれを補う以上に効いているものと考えられる.負屈折率媒質レンズにより高い解像度で結像させるためにエバネセント波の働きが大きいことが示された.
|