走査トンネル顕微鏡と走査SQUID顕微鏡を融合させたSTM-SQUID顕微鏡ヘッドに、励磁磁場生成用コイルを装着した磁気プローブを採用し、STMによる試料表面トラッキングと磁性薄膜への局所磁気記録、ならびに磁性薄膜からの磁気信号をSQUIDによって同時期に行える装置開発を進め、100ナノメートルオーダの幅の明瞭な磁気パターンが描画できた。 また、STM-SQUID顕微鏡のシーズ開拓のため、局所磁場励起による高空間分解能NMRの装置実現に向けた環境配備を行ない、ヘキサメチレンテトラミン試料のN14核種のNQR信号検出ができた。さらに地磁気NMR測定を行い、プロトン由来の水のNMR信号検出ができた。
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