本研究は、変調を施した光波に残留する搬送波を抑圧する手法に関するものである。変調信号を重畳した光波・無変調の光波の偏光を互いに直交させて合波し、搬送波の偏光のみを選択的に操作する。提案手法により、変調された光波に含まれるキャリアを20dB以上抑圧した。またこの手法に双方向光変調を適用し、低次の光サイドバンドを抑圧する手法に発展させた。32dB以上の抑圧および、フィードバック制御を用いることなくこの状態を8時間以上持続させることに成功した。この知見をまとめた論文は、掲載号巻頭記事"in Brief"にて論文誌編集者による紹介をうけるとともに、その後2件の国際会議招待講演に繋がっている。
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