研究実績の概要 |
本研究課題の目的は我々が提案したCD-PSO理論解析結果に基づき、優れた解探索性能を有するPSOを開発することである。これまでに我々は確率要素を排したCD-PSOを用いて動作の理論解析を行い、性能が向上するのは固有値が複素数で相空間内で回転運動を呈する場合であることを明らかにしている。更に減衰定数と回転角が果たす役割を明確にしている。これらの知見に基づき確率的要素を含んだ正準形PSO(以下CPSOと略す)を開発を目指している。確率的要素にLevy分布を用いると、極めて優れた解探索性能が得られることを明らかにするため、相空間内での動作を力学系理論を用いて解析を行った。その結果、hevy tailが大域探索に対して効果的に働くことを明らかにし、その働きを擬似的にCD-PSOに取り入れた場合にその性能が向上することも明らかにした。これらの成果は下記の国際会議で公表している。 [1] Yosuke Hariya, Takuya Kurihara, Takuya Shindo and Kenya Jin'no, "Levy flight PSO," 2015 IEEE Congress on Evolutionary Computation (CEC2015), pp. 2678-2684, 2015. [2] Kenta Kohinata, Takuya Kurihara, Takuya Shindo, Kenya Jin'no, "A novel deterministic multi-agent solving method," 2015 IEEE International Symposium on Systems, Man, and Cybernetics (SMC2015), pp. 1758-1762, 2015.
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