研究実績の概要 |
有益な機能や,我々がいままで開発してきたリメッシュアルゴリズムなどを統合し,トータルシステムとして完成させた.また,高速化・多機能化・マンマシンインタフェースの改善の3点に取り組んだ.このうち高速化に関しては一般的なC#言語で作られたアルゴリズムをHigh Level Shader Languageと呼ばれる特殊なプログラム言語に移植することで実現した.High Level Shader Languageで記述されたアルゴリズムはコンピュータのCPUを用いずグラフィックボードのGPU上で超並列に計算されるため,比較的容易に高速化が可能である.多機能化に関しては,外部データ取り込み・我々が開発した自動メッシュ作成機能(および従来研究のリメッシュ機能)・および本研究の中核である半自動メッシュ作成機能・最後に一般的な手動による修正・変形機能,といった一連のサブシステムを盛り込んだ上で統合し,シームレスに利用できるようなマンマシンインタフェースの改善を行った.本研究の準備段階で作成しているモデリングソフトのレンダリングサブシステムはすべてプラグインで作成し,今後の改善を容易にした.市販の一般的なモデリングソフトは3面図とひとつの自由視点しか持たないが,そのようなシステムでモデルの修正を行うのは難しい.複数の自由視点および主視点と副視点群の連動(ステレオカメラ同様視点を連動させたカメラ移動)といった,モデルの修正を容易にする機能を盛り込むことに成功した.
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