本研究は、ロバスト性能設計問題の最終解決を目標に研究を進めた結果、以下の研究成果を収めることができた。 1.正実型の不確かさを有するシステムに対するロバスト性能設計理論を確立した。2.虚負型の不確かさを有するシステムに対するロバスト性能設計理論を確立した。3.不確かさの正実性、虚負性といった位相性質に加え、不確かさのゲイン情報も活用できるロバスト性能設計理論を確立した。4.実システムに応用した結果、不確かさのゲイン情報のみを利用する従来のロバスト制御理論より、ロバスト性能を格段に向上できた。 本研究成果は、ロバスト制御理論を大きく前進させ、産業システムの高性能化に高く貢献できた。
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