研究課題
基盤研究(C)
本研究では,完全分散最適化という概念を提唱し,それを実現するためのアルゴリズムを設計した.提案アルゴリズムの核となるのは,各ユーザーがユーザー同士の通信を用いて大域情報の推定精度を高めるものである.これによって,中央管理センターに頼ることなく大規模システムを制御することが可能となった.さらに,最適化問題の解が得られるための通信ネットワークの構造の必要十分条件を導出した.最後に,提案アルゴリズムを電力システムとセンサネットワークに適用し,その実用性を示した.
制御工学