我が国におけるアスコンリサイクルの課題は,改質アスファルトを使用した改質アスコンの廃材を有効にリサイクルするための仕組みや要領等を開発することである。本研究では,ストレートアスファルト使用の通常アスコン廃材と改質アスコン廃材の物理的差異を明確にするとともに,通常アスコン廃材を再生骨材として運用している現状に改質アスコン廃材も組み入れる方法を模索した。 その結果,現状では通常アスコン廃材と改質アスコン廃材を分別できないため,再生骨材の物性を把握した上で,その混入率と新規添加アスファルトのグレードを調整することによって,改質アスコンをリサイクルしていくことが効果的かつ経済的であることがわかった。
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