道路付属物を対象とした異常検知システムの開発を試みた.安価なMEMS加速度無線センサを開発し,キャンパス内に設置した道路標識に固定して,半年以上に渡るモニタリグ実験を行った.実験の途中で,損傷に見立てて根元部分の肉厚を削ったところ,固有振動数の変化として異常を検出することができた.また,異常検知においてはノイズとなる日常的な変動の原因を特定するため,精密小型加振機を用いた強制加振実験を行い,周波数伝達関数を高精度に同定した.さらに,平均的な周波数伝達関数を説明する有限要素モデルを構築した.日常的な変動の原因については,現在も調査を継続している.
|