近年,都市域での短時間強雨による深刻な被害が多発しており,都市と郊外の気温差(ヒートアイランド現象)がその一因として指摘されている.衛星リモートセンシングデータを活用した高解像度かつ正確な地表面状態量推定が,ヒートアイランド現象を取り込んだ気象予測に不可欠である.本研究では,高解像度日射量データ及び客観解析データを用いた高解像度(2km)地表面状態量推定を行い,短時間強雨予測に導入するシステムを構築した.構築した手法を用いて2016年8月5日を対象とした気象予測実験を行ったところ,高解像度地表面状態量推定導入により神戸及び姫路において最高気温予測結果が観測値に近づいた.
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