東京都市圏では環状高速道路の概成を間近に控え,かつ,通販物流などの激増もあり,環状道路のインターチェンジ付近に多くの物流施設が立地している.そのため,物流施設の立地行動をモデル化し,今後の交通条件変化が,将来の物流施設立地に与える影響を分析する必要性が高い. 本研究は,2014年に実施された第5回東京都市圏物資流動調査を中核的なデータとして,1) 空間相関を考慮した物流施設立地選択モデルの開発,2) 商用車プローブデータも用いた物流施設立地とトラック発生量の因果関係分析 の2つを開発目標とし,実データを用いたモデル構築を行った.分析結果より,いずれも実用性を有する方法論を提供することができた.
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