気候変動適応に関して先進的な取り組みであるクラウドバーストプランを行っているコペンハーゲンにおいて,行政資料調査とヒアリングを実施し,プランの展開プロセスと計画支援に関する考察を行った。その結果, クラウドバーストプランの戦略性は,横断的な組織体制や新たな経済手法を法改正によって確立したという点にあることが明らかとなった。加えて,計画を記述するタイポロジーは,都市スケールで計画立案する簡便さを確保しており,個別の空間を設計する際の自由度と現場レベルでの調整の余地にもつながっていることが明らかとなった。
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