研究課題
【研究の目的】復興まちづくりや巨大地震対策のために、デザイナーは、生態系ネットワークに配慮した、例えば、「地区に隣接する丘陵地と一体的な整備」等の整備案の検討を地図上で行う。ここで、整備案を具体的な形にする「3Dモデル」は、現実に出来るであろう「整備案」を分かりやすく周知し、合意形成に役立ち、「防災まちづくり」を支援する。しかし、3Dモデルを作成するには、多大の労力と時間が必要である。そこで、本研究では、「整備案の電子地図」に基づき、整備案の3Dモデルを自動生成する「防災まちづくり支援システム」の研究・開発を目的とする。【研究の成果】最終年度の研究成果として、整備案の電子地図上の建物境界線に基づいて、建物の3Dモデルを自動生成するために、「ストレートスケルトン手法を用いた3次元建物モデルの自動生成」、それから、建物を配置するために整備する「3次元地形モデル」を自動生成する「ストレートスケルトン手法による3次元地形モデルの自動生成」、また、発電時に温室効果ガスを排出せず、エネルギー自給率を向上させる「太陽光発電に適した3次元建物モデルの自動生成」というテーマの論文を国内外の学会で発表した。ここで、「ストレートスケルトン手法」とは、自動運転やAIの分野で応用されているコンピュータ幾何学の手法である。研究期間全体を通じて実施した研究の成果は、「整備案を具体的な形にする3Dモデル」の自動生成システムの研究開発で、一部、開発途上のソフトモジュールがあるものの、大半は開発できたことである。【研究の意義・重要性】防災まちづくりには、出来上がる街の姿に近い「整備案の3Dモデル」を住民や行政、関係者で共有し、すみやかな合意形成、意思決定を図ることが重要である。本研究では、この「整備案の3Dモデル」を、時間をかけずに自動生成するところに研究の意義があり、本研究は重要であると考える。
カナダ政府のNational Science and Engineering Research Council;Engage Grant(NSERC)が採択される。NSERC Engage College grant (501194-2016)。テーマ:3D-Models: Roof Damage Assessment for Automated 3D Building Models
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2018 Annual IEEE International Systems Conference (SysCon), Conference Publications
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