本研究は,建築物の天井脱落事故を未然に防ぐための安全性能評価システムの構築と,適用規模に応じた新しい吊り天井構造を開発することを目的として実施したものである。安全性能評価システムには,無線技術によるMEMS高感度三軸加速度計を用い,既存の吊り天井構造において,振れ止めブレース等の耐震部材が想定通り適切な配置で施工されているかを定量的に検査するシステムの開発を行った。また,天井ふところが3mを超える大型の天井構造を対象とした特殊加工軽量形鋼による新しい天井構造を提案し,実験によりその耐震性能を検討した。
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