研究実績の概要 |
地球温暖化等による気候変動といった地球規模でのマクロな変動や、土地被覆・都市化状態の変化といったミクロな変化が気象に及ぼす影響を考慮し、将来的変動をシミュレート可能な気象外乱(外気温モデル)の開発を本研究の目的とし、本年度は、以下を行った。 1)モデル開発地点選定の再検討:当初は行政区分的な地域分類による選定を計画していたが、初年度に行った検討により、地理的、エネルギー的観点からの「地域」分類の詳細検討が必要と考えられたため、モデル開発地点の再検討を行った。その結果、省エネルギー基準による地域区分を用いることとした。 2)一部地域の既取得データを用いた傾向分析: 前年度に引き続き、東北地方海岸部既取得データについて、経年による傾向の変化について再検討を行った。 成果の発表としては、以下の通り、日本建築学会の2つのシンポジウム、日本建築学会大会にて、合計3件(うち1件は今夏発表予定)行った。①環境建築の測定法:中山哲士、細淵勇人, 水出喜太郎, 石野久彌, 日本建築学会 第12回建築設備シンポジウム「環境建築で切り開く設計と研究のこれから」, 2016年10月, 建築会館(東京)、②熱環境設計における気象データ及び気象モデル:細淵勇人,中山哲士, 日本建築学会 第46回熱シンポジウム「新しい時代の熱環境デザイン~測定とシミュレーションによる設計・評価~」, 2016年10月, 岡山理科大学、③環境建築対応型気象データの開発:細淵勇人,中山哲士, 2017年度日本建築学会大会(中国), 2017年9月, 広島工業大学
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