実際の簡易蓄熱槽を構築して実測実験を行い、その蓄放熱性能を評価した。簡易蓄熱槽は、体積1m3となる小型の水槽を用いており、蓄熱量は約20MJ~30MJとなることがわかった。また、熱伝導と移流を考慮する数値解析モデルを作成し、実測実験から得られた蓄放熱性能と比較検討を行った。その結果、開発した数値モデルは高い精度で簡易蓄熱槽の熱的挙動を再現できることを確認できた。 シミュレーションにより、本提案システムの導入による省エネルギー効果を明らかにできた。提案システムを導入することで、空調システムのエネルギー消費量を約30%低減でき、システムCOPは約70%向上できることが確認できた。
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