介護時のし尿などの臭気は介護者の長期的なストレスを生じさせる恐れがある。ストレス改善効果が指摘される木の香りのストレスへの影響を測定した。その結果、香りの「断続発生」条件は、ストレス指標が低下する傾向が見られた。次に、臭気のある環境下で想定される介護動作を実施した場合、臭気環境下では動作に丁寧さが低下する可能性が見られた。また作業終了後の香りの体感により「ストレス」が減少し、「リラックス」が向上した。自律神経系指標のストレス値は、疲労負荷時の臭気がある条件では、臭気がない場合に比較して値が大きく上昇し、疲労回復期では香りの体感によりストレス指標が低下した。
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