本研究は、精神病患者の住宅環境に着目し、アフォーダンス理論を応用し実態調査し精神病患者の住宅の治癒環境の創出を目的とする。気候や間取りが違う3都市で住環境の実態調査をした。精神科病院退院後に地域で生活している各都市10名を対象とした。調査項目は、部屋の各要素アンケート(窓、照明、ベッド位置)など、LASMI、GHQ、部屋の実測調査(幅・奥行・高さ、温度・湿度・騒音・照度の計測)を調査した。3都市ともに部屋の壁の薄さ、防音環境の改善が1番の希望であった。3都市は、気候、間取り、光環境が精神状態に影響していた。退院後の住環境は、音が精神状態に影響する。防音環境の改善が安心できる住環境につながる。
|