本研究は地方都市における城趾周辺地区を含む中心市街地の望ましい計画と効果的な開発手法に関する知見を得ることを目的とし、下記の研究成果を得た。 (1)地方都市169 都市174城の城趾周辺地区における地形・歴史的資源の残存状況や土地利用などの特性を明らかにした。(2)歴史的市街地において都市機能集約を図るため、土地活用や流動化の実態を分析し、特に居住機能の集約方法としての小規模住宅団地の実態と有効性を検証した。(3)歴史性を活かした景観形成を図る整備手法を検討するため、眺望保全の方針や景観形成重点区域における市街地整備の状況より計画と事業の連動性を考察し、福井市においてガイドラインを提示した。
|