本研究は,医療依存度の高い超重症児者とその家族を支援するための仕組みと療育環境を構築するための知見を提供することを目的としている.以下の成果が得られた.1)全国の医療型障害児入所施設における利用者の重度化に対応した施設計画上の課題を整理した.2)旧肢体不自由児施設から医療型障害児入所施設へ移行したK施設を対象に,移行前後の施設利用実態調査を実施し,新施設で提案された諸室構成等の有用性を検証した.3)医療的ケアを必要とする超重症児者の短期入所施設・通所施設を対象とした実地調査を実施し,同施設の空間利用実態と施設計画要件に関する知見が得られた.
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