研究課題/領域番号 |
15K06371
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
三輪 律江 横浜市立大学, 国際総合科学部(八景キャンパス), 准教授 (00397085)
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研究分担者 |
中西 正彦 横浜市立大学, 都市社会文化研究科, 准教授 (20345391)
加藤 仁美 東海大学, 工学部, 教授 (00152736)
藤岡 泰寛 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (80322098)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 乳幼児生活圏 / 郊外団地 / 居住地選択・評価構造 / 多世代近居 / まち保育 / 孫育て / 子育て支援マンション / 居住政策 |
研究実績の概要 |
①子育て世帯の地域定住化を促す差セクの一環として行われている「子育て応援けマンション」に注目した調査として、その認定制度をまちづくりに資するインフラ供給の観点から検証する意図として、昨年度の応援マンション居住者向けアンケートに引き続き、本年度は当該マンションに入居する保育施設事業運営者へのヒアリング調査およびその施設利用者へのアンケート調査を実施し、地域との関わりの解明と制度の課題を把握した。 ②子育て世帯の地域子育て世代の行動圏の把握として、横須賀市の子育て世代流入エリアおよび横浜市港北ニュータウンにおける子育て世帯の日常生活圏と居場所の実態を把握した。 ③祖父母世代(3世代)の行動圏と近居実態・居住地選択構造に関する調査として、横浜市金沢区金沢シーサイドタウンの賃貸住宅を対象として実施した。また郊外住宅団地における高齢居住の実態と見守り活動の可能性を横浜市旭区左近山団地にて実施し、“共同購入拠点”による買い物支援や、地域ぐるみの見守り・支え合いの醸成について把握した。 ④お散歩マップづくりからの「まち保育ワークショップ」の実践と検証として、申請者らがこれまで手法開発してきたお散歩マップを共通言語に下保育施設と地域を繋げるワークショップを継続実施し、これまでの効果検証を元に「まち保育」という概念と、まちづくりにおける「まち保育」が果たす役割を著書としてまとめあげた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
複数の郊外団地における子世代・シニア世代の行動圏域やアクセスビリティの解明と、物的・人的資源の把握について継続的な調査をしている。 また本の刊行を通して「まち保育」の概念整理から乳幼児生活圏の解明がまちづくりや都市計画上の立地適正化に寄与する可能性について追求できた。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画-課題Ⅰとして、統計解析による多世代混合居住動向からの積層団地群の類型化について、継続的に試みる。子育て世代の母親の新しい働き方、郊外・高齢化が進んだエリアへの保育施設の設置・埋め込みという観点も組み込む。
研究計画-課題Ⅱとして、子育て・孫育て世代の行動圏域と居住地選択構造および近居実態の把握について、更にフィールドを広め解明を試みる。
研究計画-課題Ⅲ おさんぽマップによるまち保育ワークショップの実践と検証を新たなフィールドでも展開する
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度実施予定だった複数団地でのアンケートにおいて、アンケート箇所が限定されたことと、配布方法において地元の配布協力等が発生したことで予算が抑えられたため。
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次年度使用額の使用計画 |
最終年度において、複数団地でのアンケートや、郊外団地選定の分析や調査に使用する。
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