片まひ者を対象として、日常の防火対策と意識、防災訓練への参加状況と意識、防火戸を通行する避難実験を行った。 その結果、自宅の防火・避難対策は十分ではなかったが、訓練への参加も含めて防災意識は比較的高いことがわかった。しかし、訓練の情報提供や移動手段等の課題も明らかになった。避難実験では、防火戸の開け方や通行方法など動作の特徴を把握した。防火戸の通行に長い時間を要することや、通行時に身体バランスを崩す可能性が得られた。また、防火戸の開く方向と麻痺側の関係から防火戸通行後に必要となるスペースが必要なことなども示唆され、片まひ者に配慮した避難計画を考える基礎資料を得ることができた。
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