本研究は、円形平面空間における視覚障害者の空間把握特性や探索行動を明らかにするために、全盲の視覚障害者を被験者として実験を行った。 円形内側歩行の実験では、半径の相違による円周1周時の相違や中心把握の相違を明らかにした。また円形の内側に障害物を置いた場合の空間把握についても明らかにした。円形外側歩行の実験では、円周1周時および1/4、1/2、3/4周時についても調査し、半径の相違および周回数の相違による空間把握の相違を明らかにした。また、空間把握の手がかりを採取し、分類した。さらに、探索歩行中の探索行動とその理由を明らかにした。
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