研究課題/領域番号 |
15K06390
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研究機関 | 神戸市立工業高等専門学校 |
研究代表者 |
亀屋 惠三子 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (70462140)
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研究分担者 |
青木 純一 日本女子体育大学, 体育学部, 教授 (10389869)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 結核療養所 / 建築様式 / 建築計画史 |
研究実績の概要 |
旧結核療養所が記載られている書籍について、全国公立図書館に資料の問い合わせを行った。また、私立の結核療養所で、母体が存続している場合は連絡を取った。それらの方法と建築の雑誌等を調査した結果、図面等が把握できた施設は42施設であった。42施設のうち、7割が国公立・組合の療養所であり、そのほとんどがパビリオン型の木造の建築であった。私立は3割程度しか確認できなかったが、戸建てに近い形の療養所であり、個室が中心であった。一人当たりの室面積は、国公立・組合が3.3㎡~7㎡程度であったのに対し、私立では10㎡程度であり、バルコニーなどの設備も充実していた。 しかしながら、ほとんどの図面が残っていない状態にあること、事例数が統計に耐えうるだけの量がないため、事例的な結果しか導くことができなかった。今後、古い建築系図書の収集などに収集点を置き換えて、そこから図面の収集をしていきたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
出産前後の産前産後休暇の取得などにより、研究分析が遅れている状態にある。
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今後の研究の推進方策 |
データ収集を引き続き行うとともに、病院建築の史的研究などを読み込む。研究分担者、支援者と打ち合わせを行い分析のフレームワークを確立する。明治から昭和中期までの病院建築の計画と収集できた結核療養所の図面より、ブロックプランや室面積基準、病室配置、一室当たりの患者数、付属設備等を比較し、結核療養所の建築特性について明らかにしていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
産前産後休暇のため、研究費を執行することができなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
当初の計画通り、調査のための旅費やデータ分析用のPCの購入を中心にできるだけ良いデータを集められるような執行を心掛けたい。
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