研究課題/領域番号 |
15K06403
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
伊藤 裕久 東京理科大学, 工学部建築学科, 教授 (20183006)
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連携研究者 |
栢木 まどか 東京理科大学, 准教授 (10453820)
箕浦 永子 九州大学, 大学院, 助教 (70567338)
濱 定史 東京理科大学, 助教 (40632477)
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研究協力者 |
延 圭憲 東京理科大学, 大学院・工学研究科
翁 意軒 東京理科大学, 大学院・工学研究科
砂川 晴彦 東京理科大学, 大学院・工学研究科
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 日本統治期 / 東アジア / 近代都市空間 / 日本的社会=空間構造 / 居住形態 / 商業空間 / 町割 / 土地所有 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本統治期に建設された台湾・韓国・中国(旧関東州)を対象として、1.街区と町割、2.市場と商業空間、3.土地所有、4.住居形態、5.宗教施設と祭礼空間などの観点から近代都市空間の生成過程について現地調査を踏まえて分析し、日本的社会=空間構造の影響について考察している。 台湾では台南における末広町店舗住宅や浅草マーケットなどの商業空間と花蓮における開拓農村と拠点都市の関係性、韓国では木浦・韓人村に浸透した日本的土地所有と借地・借家経営、中国では大連連鎖商店街を結節点とした日本人・中国人街区の関係性など、東アジアの近代都市空間に植え付けられた日本的社会=空間構造の具体的実態を解明した。
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自由記述の分野 |
建築史・都市史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
約半世紀に亘って日本統治が行われた本研究の対象地域では、多数の近代建築や歴史的街並景観が残されており、その保存活用をめぐっては、東アジアの近代化を見極めるための実証的な都市史・建築史研究の蓄積が重要視されている。本研究は、都市住民の側から生活の舞台となる近代都市空間に継承された日本的な社会=空間構造の実態を具体的に再検討したもので、こうした都市史・建築史研究の進展に寄与するものである。
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