研究課題/領域番号 |
15K06404
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
|
研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
片山 伸也 日本女子大学, 家政学部, 准教授 (80440072)
|
研究分担者 |
青木 香代子 日本女子大学, 家政学部, 研究員 (00597065)
赤松 加寿江 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 准教授 (10532872)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | イタリア / 中世都市 / ルネサンス / ポルティコ |
研究成果の概要 |
商業中心地の広場や通り、水路に付随していた中世後期のポルティコが、近世以降は次第に取り壊されながらも大聖堂や市庁舎の広場など都市の中心地に多く残ったことが分かった。フィレンツェなどのイタリア中部の都市に見られるロッジアは国賓の入場儀式の際に観覧する場として利用されたが、近世以降のポルティコとロッジアに建築的共通点が見られることから、近世以降の都市空間の変容の中で、ポルティコのロッジア化が進行していたと考えることができる。 本研究では、中世都市のポルティコ空間がルネサンス期以降ロッジア空間として建築的に翻訳されたことを示した。
|
自由記述の分野 |
イタリア都市史
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ルネサンスの建築文化は、人文主義あるいは古典主義の側面を強調するために中世までの建築文化から切り離して解釈されがちである。しかし本研究では、中世後期からの都市空間の歴史的連続性に鑑みて、中世の都市空間の「現代的(ルネサンス的)」再解釈として緩やかに進行したことを、具体的な都市の構成要素であるポルティコの分布状況と建築類型から明らかにしたことに意義があると言える。
|