水蒸気中における等温およびサイクルでFeおよびFe-Cr合金の水蒸気酸化挙動を水素センサーによる水素分圧と酸素ポンプ・センサーによる水素の酸化電流の測定により調べた.等温酸化実験を行った結果,Fe-20Cr合金が最も酸化増量が大きかった.サイクル酸化実験を行った結果,FeおよびFe-30Cr合金では1サイクル目よりも2サイクル目の方が小さい酸化速度を示した.等温酸化実験において水素センサーおよび酸素ポンプ・センサーで測定された酸化速度は,同様の挙動を示した.水素センサーおよび酸素ポンプ・センサー法を用いるとその場で酸化速度が測定されることから,これらの方法は水蒸気酸化挙動の検討に有効である.
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