気相急冷法によるナノ粒子の合成プロセスを用いて、①合金ナノ粒子による新規燃料電池電極触媒の探索、②軟/硬磁性複合ナノ粒子による交換結合型磁石の研究、③リチウム電池負極材料の研究を実施した。①の結果について以下に要約する。 STEMの元素マッピングにより、作製したNi-Zn-Pt合金ナノ粒子ではNiとPtが粒子の内側に多く分布し、粒子の外側にZnが多く分布している。Ni-Pt及びNi-Zn-Pt合金ナノ粒子はPt量の増加に伴い最大電力密度が大きくなる。また、Ni-Zn-Pt合金ナノ粒子はNi-Pt合金ナノ粒子と比較して、10 at.%Pt程度の低Pt組成側においても高い触媒活性を維持している。
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