金属イオンや酵素を効率的に吸着させ回収する機能を発揮するシート型メソポーラスシリカ(MSP)の合成とその応用について検討した。トリブロック型P123と正電荷を持つCTACの2種類の界面活性剤を組み合わせたデュアルテンプレート法を採用することで、シート状のMPS粒子が得られた。合成したシート状MPSに有機修飾を施したカルボキシル化MPSを用いて、金属イオン混合溶液から、ディスプロシウム(Dy)選択的吸着量を検討した。その結果、N-(6-aminohexyl)amino propyl基およびカルボキシル基で修飾されたシート形状MPSが、最も高いDy吸着量を示すことが分かった。
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