研究成果の概要 |
アルミニウムを陽極酸化処理し、超高アスペクト比型ナノチャンネルを有するアルミナ製テンプレート(L/D≧1000)の開発に成功した。作製したテンプレートの微細孔中に、水溶液電析法によりCoを充填することで、一軸磁気異方性を有したCoナノワイヤー配列素子を作製できた。Coナノワイヤーの成長速度は電析電位や電解浴の種類・浴温の変更により制御できた。また、塩化物浴ではCoナノワイヤーの成長速度の変化に伴ってCoの結晶配向性が変わることを確認した。成長速度を小さくしたとき、Co(002)の配向性指数は増大し、それに伴い角形比や保磁力の向上が見られ、角形比90%以上, 保磁力1.6 kOe以上を達成した。
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