研究課題
基盤研究(C)
アルミナ坩堝の中にチタン粉末を入れ,その上を鉄粉,グラファイト粉,アルミナ粉から成る混合粉末で覆い,大気中で1273 K付近に加熱した。熱処理後,チタン粉末は濃灰色を呈し,その表面にはチタン炭窒化物,Ti(C, N),が形成された。これは,加熱時に混合粉末の下部に非酸化性の雰囲気が生じ,混合粉末中の炭素,大気中の窒素がそれぞれチタン中へ拡散したことを示している。この熱処理法は,酸化チタン(ルチル)粉末の熱還元にも利用可能であった。
材料組織制御学