熱電変換機能を有するFe-Al 合金薄膜を作製するため,塩化物溶融塩における電解析出を用いた製造プロセスを研究した.Fe-Al合金は組成によって熱電変換特性が変化するため,合金組成を制御することに主眼を置き,電解条件を検討した.各金属の析出挙動を電気化学的に調べ,電析物の組成や構造を調べることで,AlCl3-NaCl-KCl-FeCl2溶融塩の組成,特にAlCl3とFeCl2のモル比,電解温度や定電流電解における電流密度,定電位電解における電解電位,さらには添加剤がFe-Al合金の組成に与える影響について明らかにし,Fe-Al合金電析膜の熱電変換特性を制御する条件を明らかにした.
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