感温性と磁性を有するメソポーラスシリカ(MS)吸着剤の合成を行った。MS上にヘマタイトを析出させ,それを還元して,マグネタイト被覆MSを合成した(MMS)。このMMSにPNIPAMを被覆した(Amino-PMMS)。熱重量測定の結果,PNIPAMは約2.4 wt%存在していることが分かった。また,Amino-PMMSは磁石に良く引き付けられた。Amino-PMMSはメチルオレンジを室温では,約0.19 mmol/g吸着したのに対し,PNIPAMの相転移温度以上では,約0.08 mmol/gしか吸着しなかった。これは,このAmino-PMMSが温度応答性を有する吸着剤であることを示している。
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