本研究では組織内細胞挙動を4次元の解像度にて視て理解し,情報を組織設計に活かす技術の実証を目指した.題材として骨格筋組織構築を選択し,骨格筋筋芽細胞組織内における同種細胞(筋芽細胞)および異種細胞(血管内皮細胞,繊維芽細胞)の動的挙動を定量的に理解し,最終的に挙動を制御することで複雑組織設計に繋がる方法論として構築することを目指した.共焦点レーザー顕微鏡にてタイムラプス観察が可能な薄い板状集塊として積層筋芽細胞シート用い、これをあらかじめ培養した異種細胞の上に配置することで共培養して挙動を観察することに成功した。今後は血管などの複雑構造を有する骨格筋組織を構築する。
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