Citrobacter属細菌の生産するキトサン系バイオ凝集剤の生産機構の解明とその高生産化を目的に、C. freundii IFO 13545株において、アミノ糖合成関連遺伝子、グルコース代謝関連遺伝子、凝集剤の多糖化と膜分泌に関わる遺伝子群(bfpABCD) の追加導入や破壊を実施した。いずれの試みも凝集活性の改善に繋がり、最大で野生株の7倍の活性に達した。また、bfpABCDの機能を理解するために、デアセチラーゼをコードすると推定したBfpBを大腸菌で大量発現させ、精製したが、酵素活性の検出には至らなかった。また、凝集剤の培養液からの回収のために、中空糸膜を用いた凝集剤の濃縮を検討した。
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