研究成果の概要 |
GNSS回帰モデルを用いて,複数の安価なGNSSアンテナによる超精密単独測位(VPPP)アルゴリズムを導出し,同時に複数アンテナを活用する,GNSSジャイロ理論[アンテナ間の基線ベクトルを推定し,オイラー角(ヨー, ピッチ, ロール角)を高精度に推定する理論]を導出した。GNSS測位データの衛星間,受信機間の2重差をとり,誤差要因が消滅し,アンテナ間の距離の拘束条件により,VPPP測位アルゴリズムと整数値バイアスを決定する新しい手法の開発により,10秒間(10 epochs)の1周波のGPS測位データにより,RMS誤差は50cm以下,オイラー角の精度は0.2度以下となることを実証した。
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