本研究では,周囲雑音イメージングにおいて得られるターゲットからの周波数依存エコーに着目し,その周波数成分を効果的に表現する画像化手法を開発することを目的とする.ここでは,受信対象帯域を3分割して各帯域レベルを求め,低・中・高周波帯域に赤(R)・緑(G)・青(B)を割り当ててRGB加法混合により画像化する手法を提案した.2つの周波数依存ターゲットを配置した実海域試験を行い,沿岸域の生物雑音によって生成されたエコーより画像化を行った結果,提案手法は,両ターゲットの有無だけでなく,それぞれの周波数依存性の違いを画像内の色の違いとして効果的に表現することに成功した.
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