CO2を吸収したモノエタノールアミン(MEA)溶液に超音波を照射することで、低温にてCO2を脱離することを目的とした。脱離実験は、CO2を吸収した各濃度のMEA溶液(0.2~5 M) に超音波を照射することで行った。超音波によるMEA溶液からのCO2脱離は、溶液のpHが大きな影響を及ぼし、溶存CO2が存在できるpH8.2までは脱離が可能で、それより高いpHでは脱離が不可能であった。pHから、2MまでのMEA溶液に対して、超音波による脱離は有効であった。また、超音波照射による脱離過程において、わずかな量のCaCl2の添加は、CO2(気体)脱離量の向上につながることがわかった。
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